2013年5月19日日曜日

ミクシィの無料通話アプリが普及するのは難しい。

ミクシィ、無料通話アプリ参入へ SNS以外の事業拡大


 社長交代したミクシィが無料通話アプリをリリースするようです。
ミクシィといえば30代の私にとっては完全に大学時代の思い出の一つになってしまっているわけですが、 社長交代したことで色々と新しい取り組みを始めるようですね。

メッセンジャーアプリに関しては既に様々な企業がリリースをしており、ニュース報道も過熱しているのでここで敢えて色々とは書きませんが、今のタイミングでのメッセンジャーアプリは相当戦略を考えないと市場の一位をとることは難しいでしょうね。

DeNAのcommなどは昨年末に大規模なキャンペーンを実施しましたが、日本国内での普及具合は頭打ち感が出ていますし、やはり国内はLINEのパワーが圧倒的です。

GREEは実は国内ではなくまずは海外向けに「Tellit」というサービスをリリースしていて、アジアとヨーロッパの一部では人気が出てきているようですね。

元々こうしたメッセンジャーアプリはLINE以前にも、位置情報共有も目的としたカヤックの「ナカマップ」があったり、サイバーエージェントから「ally」がリリースされていますが、LINEの大逆転劇を経て今ではほとんど目立たないサービスとなってしまいました。

無料メッセンジャーアプリは確かに実際の友人を結びつけるサービスとしては強力ですが、そもそものサービスが知られるためのマーケティング費用もバカにならないですし、今からLINEと対等に戦うのは非常に厳しいと思います。

 元々LINEは2011年の夏くらいに5~60万人程度の会員数で推移していたところに、ベッキーのテレビCM効果で一気に1000万人クラスまで持っていった実績がありますが、一定の会員数が集まらないと収益性も高くないメッセンジャーアプリでテレビCMを打つという決断をしたのは当時の経営層のまさに英断だったわけですね。

 また彼らの強みは「徹底的にガラケーユーザーを意識した」というLINEの森川社長の言葉にもあるように、まさにミクシィが得意としていたガラケーユーザーを如何に取り込むかで大きくなったサービスなので、ここを引き剥がすのは容易なことではないでしょう。

 個人的にはそこに開発リソースを割くよりは、ネイティブアプリのゲーム開発等、コンテンツプロバイダーとしての方向に舵を切るほうが得策なのではと感じてしまうのですが。

ただ、僕には信じられませんが未だにミクシィのアクティブユーザーは1000万人を超えているらしく、地方にいくとヤンキーのお姉ちゃんなんかは皆ミクシィを使っているとも聞きます。 メッセンジャーアプリを普及させるためには、なにかこうしたコアなユーザー達に響くような機能があればニッチなサービスとして存在感を出すことができるかもしれませんね。











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