2013年7月18日木曜日

テレビになりたいネット広告




どうも、キャシーです。

最近つとに感じることがあるんですが、ネット広告がテレビになりたがっているような気がします。

言い方を変えると、「ネット広告でも認知拡大やブランディング効果が狙えるんだぜ!」という方向に業界全体が動こうとする胎動を感じます。

キャシー的にはこれ非常に皮肉に見える部分もあるのですが、
元々テレビを中心としたマス広告は「その後商品がどれくらい売れたの?」「その広告を打ったことでどんな効果がどれくらいあったの?」なんていうのはほとんどザルで計測不能でした。

「確かに商品動いてるから、良い感じだねっ」
「アンケートとったら”知ってます”っていう人が増えてるから、今回のキャンペーンは成功だねっ、よし、ビールで乾杯!」

なんていう感じで未だにやってる部分が大半なわけですが、
ネット広告ってのはある種そのカウンターパートとして育ってきた広告手法。

いつ、どこで、どんな人が、どの広告を見て、いくらのものを、どれだけ買ったのか。

ということが正確に把握できるネット広告はまさに天から舞い降りた夢の様な広告手法!


だったわけなんですが、最近どうやらそのネット広告が「テレビ的な存在」になろうとしているようです。

まぁ最近は生活者のメディア接触時間はネットがぐんぐん伸びてきているので、通信環境も整ってきた中でそうした動きが増えてくるのは当然ですが、ネット広告先進国のアメリカではなんとネットの動画広告市場は2013年に4000億円に到達すると言われています。これはドヒャー!な数字ですね。 どれくらいドヒャー!かというと、日本のネット広告市場のすべてがアメリカでは動画に費やされているということです。そりゃドヒャー!ですね。 

ちなみに日本はまだまだ動画広告市場は小さくて数十億円程度。こりゃまだまだ伸びしろがるなってわけですが、今回キャシーが言いたいのは「果たしてどこまで日本ではネット広告は動画広告市場に変遷が進むのか?」ってところです。


アメリカの場合って結構特殊な事情があって、そもそもテレビの時間帯が広大な国土のお陰で4分割されておるわけです。しかもケーブルテレビが基本なのでチャンネルも200以上が当たり前。そんなところに日本みたいなテレビの激烈な巨大なリーチを稼げるわけもなく、動画を見せようと思ったらまずはYouTubeで広告!が結構メインのプランニングだったりするわけです。

ところが日本の場合って良い具合に国土がミドル級で、お金持ちのナショナルクライアントだったら東京・大阪・名古屋・福岡をキープするだけで人口の7割くらいにはリーチできてしまうわけですね。しかもこれがちょーど良い予算金額で買えてしまうという。同じだけの比率にリーチしようとすると、アメリカでは日本の約7倍の金額がかかってしまうということで、とても現実的ではありません。

そうすっと日本の場合は動画広告なんてちまいことをやらずに「テレビ+リスティング」とかやっておけばええやということになってしまうわけです。


ところが、日本でもだいぶ検索広告やディスプレイ広告が浸透してきたことによって、結構ネット広告もクライアントによっては「ある程度やり尽くした感」が出てくるわけですね。

元々パフォーマンス(要は顧客の獲得)を最大化するための最高のツールであったネット広告が飽和してくると、次に何をやらなければならなくなるか。それは


・そもそも自分とこのサービス知らない人たちに対して、どれだけ認知を広めるか


ということになってくるわけです。
ただ認知を広めるのにテレビをどかーんと打つだけの体力がないクライアントがほとんどの中、どうやってリーズナブルに認知拡大させるかっていったら、そこでネットの動画広告の出番ということです。


まぁそこでじゃあどうやって動画広告やってきゃいいんだよ、となるわけですが、
今日は長くなったのでこのへんで・・・。








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