2013年7月17日水曜日

広告クリエイターは結構難しい。

クリ活 広告クリエイターの就活本


どうもおはようございます。
昨日本屋に行っていたら「広告クリエイターのための就活本・クリ活」なるものが販売されていてですね。 なんか僕はある種クリエイターという職業が昔に比べて「身も蓋もない職業」になってしまったのではないかなーと思うわけです。

元々情報が今ほど溢れていなかった時代には個人のセンスを磨くには本を読んだり、旅に出たり、人と会ったり、音楽を聞いたりして能動的に自己研鑚(というよりほぼ趣味なわけですが)している人間がクリエイターとしての価値が高かったのだと思うのですね。

ところが今はもう情報も溢れかえっていて正直言って簡単なコピー程度なら見透かされてしまうような世の中になってしまった・・。皆さんも地下鉄の広告やポスターを見て「ああ、良い事言ってるなぁ」というよりも「ドヤ顔で考えたなー」と冷めて見てしまうことも多くなったのではないでしょうか。


また広告業界で安易にクリエイターを志望するのも僕はちょっと懸念があって、それは何かというと

・学生ってそもそも広告の仕事はクリエイターの業務くらいしか知らない

というものです。

広告業界のうち、クリエイターの領域はすべてではないけれど限定的なものであるし、営業やプロモーション、マーケとかも十分クリエイターよりもクリエイティブだったりビジネスセンスが磨かれるので良いと思うんですけどね。


あとはクリエイターという職種自体がなかなか長いこと一線で活躍するのが難しいということです。

キャシーも入社の際に人事の人から

「クリエイティブやりたい人はたくさんいるけど、クリエイターって水物だからね・・・年取るとセンスも悪くなってきて食うのに困る人が多くなるんだよ・・」


ということを言われたのをよく覚えています。
実際に昔どでかい広告賞を取った大物クリエイターがその後若い人が活躍するのを阻害する老害クリエイターとなっている例なんかは結構ゴマンとあったりします。


なんというか、根っからのクリエイターでありアーティストで「たまたまお金を稼ぐために入ったのが広告会社」という感覚なら僕は良いと思うんですよ。もうそういう人は広告会社に入社したとしても広告じゃなくてアートとしてやりたいこと突き進むべきだし、ビジネスに自分のセンスを迎合させなくてもやってけると思います。 そこでなんだかんだで一部のスターな人たちは磨かれていってクリエイターとしてもビジネスマンとしても一線で活躍できるようになると思うので。

けど、広告業界って安易にセンスも正直あまりパッとしない学生があまりにも多く「クリエイター」を目指しすぎる傾向があるのではと思います。

もう今の時代、うまいコピー書いたから、とかあのCMやったから、とかじゃ評価されない世の中なので、その中でもネットに強いとか、電通の標榜するようなコミュニケーションデザインというやつをマーケティング的観点から考えられるような部署に行ったほうが全然クリエイティブだと思うんですよね。

宣伝会議の世界とかその他クリエイターの世界って一見華やかに見えるから学生なんかはふらふら~、と目指しちゃうんだけど、本当に適正があるのかどうか、それ以外の職種のことを知っているのかなど、自分に問いかけたほうが良いと思います。これは僕自身の経験談でもあります。







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