2014年5月15日木曜日

就職活動を終え、大手総合代理店か外資IT企業に就職するか迷っております。 (読者さんからの質問 その5)

今晩は!
最近キャシーは歴史関係の本にハマっています。

歴史と言っても日本のではなくて、古代メソポタミアだったり古代アメリカ大陸の先住民の農作事情なんかを調べて妄想をふくらませております。
シュリーマンの「古代への情熱」という本も最近読んだんですが、この本(この人)皆さん知ってますか?

「トロイの木馬」という有名な作戦が展開されるトロイア戦争に関しては聞いたことある人がいると思うんですが、あれは元々古代ギリシャのホメーロスというおっさんが書いた「イーリアス」「オデュッセイア」という叙事詩に登場する一幕のお話なんですね。

歴史上これらの叙事詩は全て「空想のおとぎ話」だと思われていて、誰もそんなことに疑問を持たなかったのですが、このシュリーマンという人は19世紀に

「このトロイア戦争は実際にあったんだ!!僕はトロイアの街を発掘するぞ!!」

と幼少時に思い立って、そこから大富豪になって40歳くらいになってから実際にトロイアの街を発掘調査に乗り出すんですね。 神話ですよ? ありえないですよね。 
日本で言うと桃太郎の鬼ヶ島が実在するから見っけてやるぞ!っていうのと同じレベルです。


ところが、本当にトロイアの街が発掘されてしまいます。


「イーリアス」や「オデュッセイア」といった紀元前に書かれた「神話」を元に、本当に古代の街が発掘されてしまったんですね。

シュリーマンの情熱はすごいですね・・キャシーはその1000分の1でも見習おうと思いました。


さて、前置き長くなりましたが今日の質問です。





【質問】

就職活動を終え、大手総合代理店か、外資IT企業に就職するか迷っております。
文系のため、IT企業でも営業をやる予定です。

将来的には独立した働き方をしたいと思っているため、どちらに就職するとそのような道に近づけるのか、迷っています。(起業よりもフリーランスに憧れます)

エントリにもあったように、包括的にマーケティングをする経験が欲しいなら、代理店だとは思うのですが、若手に対しての裁量が小さいが故に、独立までの時間が非常に長いのではないか、と思っております。また、営業職で調整役に回ったところで、今後のキャリアにどう生きるのだろうか…と不安になります。

ITは自由闊達な雰囲気で魅力的な一方、エンジニアオリエンテッドな環境の中、個人として独立までするスキルが身に付くのか、が不安です。

もしよろしければ、アドバイスをいただけたらと思っております。
突然のご連絡失礼致しますが、よろしくお願い致します。






【回答】


大手代理店と外資IT企業なんですね、どこかはわかりませんが営業をやることが決まっている外資というと、目黒の会社とかでしょうか・・。

結構会社によっても変わってくると思いますが、将来独立する時に覚えて置いたほうがよいことがあって、

・大手に務めていて、何も仕事がないままフリーランスで独立する人はあまりいない

・逆に独立して順調に仕事がある人は、企業にいた時から独立するときのクライアントをつかんでいる

ということがあります。

まったく畑違いのジャンルで独立や起業するなら別ですが、例えば私の知り合いの方達は皆独立する前に元々働いていた会社のお客さんを引き連れてから独立→成功されてる方が多いですね。

で、その方達はみなさん総合代理店出身なのですが、かなり年数が経ってから独立されています。
なので、クライアントのコネクションや仕事がある状態で独立されたわけですね。

読者さんのお話をお聞きするに、文系で僕と同じ、言ってしまえば特別なスキルがない笑 学科だったりすると思うので、おそらく独立するとしたら「マーケティングコンサル」「ウェブコンサル」みたいな職種を考えているのでしょうか(デザイナーやクリエイティブ領域だとまた話が少し違ってくると思います)。

あと、前提として下記のようなことも考えられるので心の片隅においておいてください。



総合代理店:確かに大きい仕事があると、末端のつまらない仕事で何年もやらなきゃいけない場合がある(例えば超大手企業の新聞だけの担当とか結構つらいです・・)けれど、ものによっては金額が小さいけどその分自分で回せる仕事もあったりする。その中で、自分が考えた企画とか、仕事も2年目とかでもお金をもらってやれたりする場合はある。
 また大は小を兼ねるというように、大きい仕事をしておくと(歯車であっても)、その大きな仕事の仕組みがわかるので独立した時にその分大きな視点で考えられるようになったりする。


外資IT企業:会社によると思うけれど、アメリカ系企業だと新卒には結構ハードルが高い職場が多いです。会社名はキラキラなんだけど、いざ入ってみると意外とちいさーーい仕事しかやらせてもらえず、応用的な仕事は中途採用の人に任されていることが多い(特に営業とかはその傾向強い)。
 もちろん会社によって違うのだけれど、外資は日本よりも良くも悪くも研修等が充実していないので、かなり自立した新卒じゃないと結構たいへんだなと思う時がある。
 けれどその分、個人スキルとしては生き抜く力がつくので、同様の仕事を社外に出てもできるような自信を若いうちからつけられる可能性は大きい。



どこに務めるのか、どの部署に配属されるのかで全然考え方が変わってくるのですが、
もし電通か博報堂のどちらかに内定しているのであれば、僕としてはとりあえず新卒はそちらをオススメするかなぁという感じです。
 ただもちろんこれは外資IT企業がどこなのか?にもよると思います。キャシーとしてはシリコンバレーの勢いの良い会社だったらそっちのほうがいいなという判断もありえます。

 あとはさっき言ったように、フリーランスでどの仕事がしたいか、にもよるかなぁという感じです。
代理店出身だと個人のマーケッターとしては独立できるかもしれませんが、大手を相手にしすぎていると若くして独立してもなかなか仕事がレッドオーシャンで取りづらいのではと思いますし、なんだかんだでレガシーな広告業界はオジサン文化なので、若い人には厳しいかなと。
(クリエイターは別ですけど)。
 逆にITのほうは知識を身につけてある程度実績が出せば「知っている人間に仕事がくる」世界なので、若くとも独立してフリーランスで働くには良いかもしれません。


一旦、上記のようなことを踏まえて考えてもらえると嬉しいです・・・
なんか結論出せなくてすみませんね・・・。

しかし羨ましい悩みですね笑




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